傘をさし続ける男・・・

 

〜第四章『ボクとキミ』〜

 

〜ボクとキミ、いつでも一緒だね。

ボクとキミ、いつまでも一緒だね。

ボクとキミ、もう離れられないんだね。

キミが求めたモノをボクが受け取ろう。キミが信じるモノをボクが示そう。

優しさの欠片はいつでも夢の中、ボクが拾った小さな花は、いつでも夢の中。

だから僕等はいつだって間違いじゃ無いのさ。

キミの描いた夢の中のボクは笑っているかい?

キミの描いた夢の中のボクはいつでも優しいかい?

傘の中のボクはいつだって一人ぼっち、夢の中のボクはいつでも二人ぼっち、

現実はいつでも冷たいモノなんだ。だからボクは戦士に成って戦おう。

武器は無いけど、盾も無いけど、何も無いけど、ボクは戦おう。

キミの為、ボクの為に。自由、平和、平等、言葉はいつだって無意味なモノなのさ。

ボクにはいつだって実感が無い。ボクはただキミに会いたいのさ。

キミと会って話がしたいだけなのさ。ボクは雑踏の中で佇んでいる。

そしてボクはキミを探すんだ。ボクとキミ、何もないけど一緒だね。

ボクとキミ、何もないから一緒だね。

ボクとキミ、キミとボク、ああ悲しい程一緒なんだね。

そう僕等の旅の終わるその日まで・・・〜