月を追いかけて |
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最終章 『祈り』
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僕がこの世の果てで見たもの。 僕が断崖絶壁で見たものは、青い月に照らされた銀色の傷ついた翼。 堕天使達のラプソディー 僕の祈りは賢者の祈り。賢者の祈りは聖者の祈り。聖者の祈りは・・・・。 僕はみんなが天才だと言うから、天才の振りをした。僕はみんなが馬鹿だと言うから、 馬鹿な振りをした。だけど僕が自分の意志で笑ったら、みんなは消えて無くなった。 空即是色。 この世の全ての万物がまやかしだと言うのなら、そんなもの全てが僕自信なのだろう。 だから僕は銀の翼を背中に受けて、月のかけらを重ねよう。 指の先からこぼれ落ちる生霊は全ての源。だから僕は月を捕まえて、僕が自らそれになろう。 僕は月の真下に立って、両手を月に伸ばすから。だって僕は名も無い月追い人、 孤独な吟遊詩人。だから両手を伸ばすんだ。 二つの心が一つになって、この世に希望が誕生したよ。 夢のかけらが一つになって僕は月を捕まえた。 だから君は心を研ぎ澄まし、僕の光を感じて欲しい。 そして僕が光をそそいだら、君は自由を求めて欲しい。 そして僕が暗闇を照らしたら、君は夢を描いて欲しい。 そして僕がこの世を照らしたら、みんなは平和を祈って欲しい。 僕の祈りは賢者の祈り。賢者の祈りは聖者の祈り。 聖者の祈りは・・・安らかで清らかな僕の、限りなくピュアな心。 僕らが求めた純粋な心なのだから・・・。 そして僕の体は光と同化した・・・。 |