太陽を追いかけて

第五章 『光の中の輝き』
 
昼間の光は全てのモノをリアルに映し出す。
夜のネオンの中では輝いていたモノも、この世では寂しいモノだった。

宛もなく彷徨う人達、
きっと日の当たる場所を探してもそこには孤独しか無いのかもしれない。
人は生まれながらにして孤独になり、そして孤独のうちに死んで行く。
けれど誰一人としてその事に気づかない。

何故ならそこには歩かざるおえない道があり、レールがあるからだ。
だから人は周りを見ないし周りを見る必要性が無くなる。
そして誰も自分が生まれながらにしてひとりぼっちであることに気づかなくなる。
例え日の当たる場所に居たとしても。

サンサン・モワー・ジュワー・ドロドロ

俺は一人に成りたくない。俺もまた同じレールの上を歩きたくない。
俺は俺であり、俺達の一部では無い。
俺の輝きは燃え尽きる太陽のきっと何百分の一に過ぎないのかもしれない。

けれど俺は輝いていたい

いつだって燃え尽きるその日まで輝き続けていたい。
愛の為、夢の為、自由への為、俺は輝き続けなければならない。

だから太陽に背を向けてはいけない。だから日の光に負けてはいけない。
内から出た輝き
                       この命燃え尽きるその日まで・・・