闘病日記(新潟信愛病院編)

2003 6/27

2003年6月27日(金曜日)
リアルな現実はすぐそこにある。手を伸ばせば触れる事も出来る。目を逸らす事は簡単なことだけれど、
捨てる事は本当に難しい事だと思う。
今日医者との診察があった。
医者の話ではこちらの病院は生活のする場をこちらにするのであれば良いが、
もしも地元に戻るのならば、
地元の病院で入院してきちんと治療をした方が良いだろうと言う話だった。
けれど僕の両親や兄は僕の心の病気に対しての理解があまりにも無い人達なのだ。
だからリアルな現実に戻っても僕には居場所は無い。
多分地元の今まで通っていた病院に再入院させられるのがオチだろう。
それも今まで何度も医者の指示を裏切っているから、
自由度は限られてしまう半閉鎖病棟になると思う。
でもどうなるにしても今は少なくともそんな現実的な事は考えたくないし考えられない。
まだ現実を受け止める心の準備が出来ていないのが現状なんだ。

今僕が入院している病院は今まで僕が入院した病院の中でも一番自由度が与えらているような気がする。 まあ僕の場合はまだ何も自由にしては貰ってはいないけれどね、他の患者の話を聞くと自由が多いらしい。 病院の敷地も広いし、海も近くにある。とにかく今現在ある自分の中にあるプチ矛盾は、
病室にはクーラーが無いのに、ナースセンターにはしっかりクーラーがある事位かな。
まあそれでも今の僕のこの疲れきった精神状態を休めるのには丁度良い環境なのかもしれない。
あと余談だが今日ビューティーコロシアムと言うテレビ番組を見た。何度か見た事のある番組だ。
内容は見た目を良くする為の番組なんだ。ここだけの話、うちの兄貴も実は整形しているんだ。
だけどこの事はオフレコと言う事でお願いします。
でも整形で明るい人生や明るい性格が手に入れられるモノなんですか? ねぇアッコさん、伸介さん、
だったら僕もビューティーコロシアムに出して下さい。顔や体はいいから心の病を治して下さい。
お願いします。

 話がそれたけれど、とにかく何か分かればその都度また日記に書きたいと思っています。
 ちなみに今日も僕はあの子に手紙を書きました。
返事はまだ一通も来てないけれどあの子は僕を大事に想っている事は分かっているので、
安心してます。
今日も昨日も一昨日も安定剤の筋肉注射を肩にさせられました。
でも注射器の針を刺す肉体的痛みよりも、心の方がちょっぴりだけ痛いです。

〜みんなが僕を見ています 珍しがって僕を見てます 羨ましがって僕を見てます
 そんなに沢山で僕を見ないで! だって僕は一人っきりなんだから
 確かに僕はみんなの知らない所から来たけれど 僕は宇宙人じゃないんだ
 僕は 僕だって みんなと同じ みんなのと同じ人間なんだから・・・〜