終恋



初めて恋したあの頃みたいな この恋だけど
僕が本当に初めて恋した あの頃には 君はまだ居なかった
勿論またこの僕も同じ 君が初めて恋した頃に 君の前には居なかった
だから互いは 初恋の相手同士には 成れなかったね
だから僕はせめて君の最後の恋の相手に成りたい
そしてまた僕も 君を最後に好きだった人にしたい

僕がこの世の眠りに就く その瞬間に
君の瞳を見ながら この僕はこの目を閉じたいんだ

初めて恋したあの頃みたいな このトキメキだけど
僕が本当に初めて恋した あの日には 君はまだ居なかった
だけど僕はあれから本当に色々な経験をし そして成長し そして君と出逢った
だから互いは 色々な経験をし そして僕らは巡り合った
長い長いトンネルを潜り抜け そして少なくともこの僕は君と出逢った
だからこの僕は 君を最後に恋した人にしたい

僕がこの体から 魂が抜けて自由を手にする時 
この僕の最後に感じる温もりを 僕は君の手の温もりにしたい
それで僕は永遠に旅立ちたいんだ
君の笑顔と君の涙を この僕の胸に最後にしっかりと染み込ませ
僕はたった一人ぼっちの寂しい永遠の旅立ちをしたいんだ

初めて恋したあの頃みたいな この僕の想いだけど
僕が本当に初めて誰かを愛しく想った時には 君はまだ居なかった
だからこそ僕は君を僕の最後の人にしたい
僕がこの世で愛する 最後の人に まさに初恋の逆の 終愛? 終恋?
そんなモノかな?

僕はもう君の初恋の相手には成れない
だからせめて君の最後の恋人になりたいんだ
僕の最後に愛した人 僕が心から最後まで愛せた人 
この僕の終わりにこの僕が最後に一番愛されたい人 そんな人 それが君ならば
僕はとっても嬉しいね きっと僕は嬉しいよ もしもそうならば この僕はきっと幸せさ

だから今じゃなく 直ぐにでも無く 僕がこれから歩いて辿り着く頃
その時に僕のその相手がもしも君ならば 僕はきっとそれだけで幸せだから・・・

今言えること それは君は僕よりも年下 だから君が生まれてからたったの一度も
たったの一度さえ 僕がこの世に居なかったことは 今まで一度も無かったんだよ
どんな時にだって・・・

だから君は例えば僕が居なくなっても 君の世界は続く 勿論君の人生も続く
もしも仮に君が僕よりも先に旅立つのなら 僕は平気だよ
僕は君との思い出だけで
十分幸せだし それだけでも残された世界(人生)を生きて行ける
君との思い出だけをしっかりとこの胸に刻み込み
そして君との思い出のひとつ一つをしっかりとこの胸に焼き付けて
そしてそれをしっかりと一人優しく抱きしめながら・・・

だから今じゃなく 直ぐにでも無く 遠い遠い けれど限りなく近い未来に
君に僕のこの想いが伝われば それで良いんだ だってまだ僕らはとても若く
まだ煌びやかさに目を奪われる歳だから・・・

だからまだ今じゃなく 直ぐにでも無く 僕らが本当に心だけを 愛せる時に
僕のこの想いやこの気持ち 僕は君に伝えたい
シワシワの白髪頭になってしまった君にね 僕のこの告白はその時にでも
きっとまだ間に合うから・・・

だから今じゃなく 直ぐにでも無く 君の最後に辿り着く場所(相手)
それが僕だったら きっと僕は世界で一番の幸せ者だから

だから初恋じゃなく ましてや途中の恋でも無く 最後の恋
君が最後に恋する相手に

この僕はなりたい・・・

 

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