朝の光に包まれて


朝の透き通った光の中に包まれながら
幸せそうに眠る君の寝顔を僕はぼんやりと見つめていた
君の観ている夢は幸せな夢なのかな?
それともこの悲しい現実の寂しい程の現実的な夢? 
もしも僕がヒーローならば君を守ってあげられるのに・・・

朝の透き通った光の中に包まれながら
僕らの二つの影は一つに重なる気がしてしまう
でも僕らは決して誰にでも許されない恋だから
だから僕ら二人は限りなく孤独だね
もしも僕が白馬に乗った王子様なら君を幸せに出来たのだろうか?

余りにも悲しい現実 そして余りにも寂しいほど孤独な二人
僕はヒーローでも ましてや王子様でも無い
僕はただの名も無き詩人 作品の中でしか君の素晴らしさを表現出来ない
不器用で無力な名も無き詩人
だからましてや君を幸せになんて・・・

朝の透き通った光の中で君を優しく抱き締め そして頬に口付けをする僕
君の幸せの為ならば この僕は命を賭けてでも 君を守り そして幸せにしたい
だけど今の僕にはこれが精一杯の愛情と現実
だから今僕に出来る事は 君の手を優しく握り 抱き締めるだけ
もしも僕が・・・ きっと言葉では幾らでも言えるけど
でもきっと本当に大切な事は言葉には出来ない

誰よりも何よりも誠実で清らかな愛を ただ僕は未だ信じ求めている
きっと今の僕はただそれだけのコト・・・

朝の透き通った光の中で 二つの影が一つに重なる時 きっと僕らの願いや幸せも
きっと一つになれる そんな気が僕はしてるんだよ
僕らが一つに重なるその時に・・・

 

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