ロミオ&ジュリエット |
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朝の光すら届かない場所で僕らは出会ったんだね 君の前では太陽の光でさえその存在が無意味に感じられる 僕はすり切れたジーンズにボロボロな体 夕べの傷も癒えてはいない そして君はそんな僕に手を差し出したお嬢様 親の温かい愛に育まれながら育ったお姫様君の差し出した 真っ白なハンカチを僕の汚れた罪が染めるかもしれないよ けれどそれでも君はきっとうなずいた 僕らの出会いはそんな出会いだったね 僕がロミオで 君はジュリエット 疲れて眠る僕らは まるで傷付きやすいロミオ&ジュリエットってところだね 悲しみに包まれた街も 混沌とした闇に包まれたこの街も 君の美しさの前では全ての悪意は無力の存在だった 君は汚れを知らないクリスチャン 僕の心の女神なんだよ それでいて僕は無宗教の名も無き詩人 君の愛に溺れた孤独な吟遊詩人 僕の差し出した手は君の事を守り続ける事が果たして出来たのだろうか けれどそれでも君はそれを受け止めたね 僕の初めてときめいたこの恋に 僕がロミオで 君はジュリエット 誰にでも許された愛じゃ無いから 僕らはまるで取り残されたロミオ&ジュリエットってところだね 短剣も毒薬も許されない なんて無力なロミオとジュリエット 恋の結末も祝福されないちょっぴり幼いロミオとジュリエット 幸せすらつくれないとっても不器用なロミオとジュリエット 愛が消えかけた街並みも 欲望に飲み込まれたこの街並みも 僕らの永遠を誓ったこの愛の前では関係ないことだったね 僕は過ちを沢山犯して 劣等生と呼ばれていたロミオ それでいて君は人の為に善を尽くして 優等生と呼ばれていたジュリエット この僕は君が想うような優しい人間なんかじゃ無いのかもしれないよ けれどそれでも君は僕を愛してくれた そして神に誓ってくれたね 僕がロミオで 君は愛しのジュリエット この世では結ばれない愛だったから 僕らは本物のロミオ&ジュリエットってところだね 「生まれ変わったら一緒になりたいね」って呟く君の言葉は まるで生まれたときから決められたレールしか歩けない運命の悲しき少女の言葉の様だった 僕がロミオで君はジュリエット 君は僕の永遠のジュリエット きっと僕は君が消えたこの街でまた君を捜すだろう まるで悲しきロミオ&ジュリエットってところだね 僕がロミオで君はジュリエット 僕がロミオで君はジュリエット 僕が生涯心から愛した愛しのジュリエット・・・ |