夕べの温もりの中に・・・


夕べの温もりの中に君は一体何を求めていたの? 朝の光の中では感情だけが揺れ動く
ちょっぴり寂しがり屋の君の寝顔を 一筋の滴が流れ落ちるの僕は見つめたままに
タバコを吹かしては自分の無力さを感じていた

出会った時のときめきに君は一体何を探していたの? 季節の風の中では刺激だけが揺れ動く
純真無垢の君の横顔を 一筋の悲しみが零れを落ちるのを僕は見つめたままに
溜め息を漏らしては自分の愚かさを憎んだ

ちょっぴり疲れて壁にもたれ掛かる僕 そんな僕に微笑む君
力無く微笑む君のその笑顔は 何故か悲しい程今にも壊れそうさ

何がいけなくて僕等はこの場所に佇むの? あの時ああすれば僕等は苦しまないで済んだというの? 答えはいつだって疑問形のまま宙を彷徨う
  
昨日という名の過去に君は一体何を残したの? 思い出の中では美しさだけが揺れ動く
強がる君の小さな口元から 淋しいと言う言葉が一つ漏れるのを僕は聞いたままに
彼女を抱き寄せては口付けをした 同じ言葉が漏れない様に

明日と言う名の希望の中に君は一体何を望むの? 時の流れの中では希望だけが揺れ動く
幸せ色に染まれない僕等 一筋の幸せだけを遠くの空に見つめたままに
僕は跪(ひざまづ)いて祈った 小さな幸せを願うように

夕べの温もりの中に君は一体何を望んだの? 朝の光の中では君がリアルに感じられる
ちょっぴり震える小さな君の体を ほんの少し強く抱きしめたままに
僕は跪(ひざまづ)いて祈った 小さな幸せを願うように
まるでたった一つの小さな幸せを願うようにと・・・