殺し屋


俺は生まれもっての殺し屋 可憐に殺してみせよう
ナイフでも銃でも毒薬でも何でも使いこなせる殺し屋
やばい仕事もこなして来た でも今度でそれも最後だ
最後の依頼だ このヤマを殺れば 俺は解放される
もう誰一人殺す事は無くなる もう本当にこれで最後だ
ターゲットは名も無き詩人 ちょろいものだ

でも結構難しいかもしれない 実を言えばそいつも殺しのプロだ
俺と全く同じ腕前を持つ、全く同じプロだ

俺と何一つ劣ってない完璧な殺し屋

俺がナイフをそいつに刺せば そいつも俺にナイフを刺す
俺が銃を撃てば そいつも俺に銃を撃つ
俺が毒を盛れば そいつも俺に毒を盛る

そうさそいつこそ俺と同じ完璧な殺し屋
俺自身なのだから・・・

でもこれはこの世って言う名のボスから命令だ

だから俺は明日俺を殺す

そして俺は生まれて初めて真の自由への開放を手に入れる事が出来る

だから俺は全ての自由への開放の為に 俺は俺を殺す

俺は俺を殺す 俺は俺に殺される 世の中と言う名のボスの命令で・・・

俺はたった孤独で世界で一番悲しく、そして儚い殺し屋

それが俺の最初で最後の生きている意味だったのだから・・・・

 

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