馬鹿な僕


小雨が降る黄昏時の街 ほんのちょっぴりセンチメンタルな気持ちに 
この僕はなってしまう
例えば君が居たのなら こんなにも寂しい気持ちにはならないのだろうなんて 
思ってしまう
例えば君が居たのならきっともっと楽しい気持ちにもなれるかも知れないなんて
でも例えばこの場所で君の名を叫んだとしても 君は現れはしないし 
ましてや君の元までも この僕の声が届かないと知りながら
僕は必死に君の名を呼んでいた

ホント馬鹿だね僕って 君の名を幾ら呼んでも君が現れる事なんて無いのにね
ホント馬鹿だね僕って 幾ら君の名を叫んでも 君の元にさえ届きやしないのにね

君が居ない 君の知らないこの街で 僕は君の面影を探してしまう

一体君は今何をして居るんだろう 笑顔で居られているのかな?

暮れの迫る黄昏時の冷たい小雨が降るこの街で 僕は君の事を想っているよ
君にこの気持ち届くかな?

クリスマスの近づくこの季節 君とじゃなきゃ 予定なんて僕には関係ないんだ
君とじゃ無きゃ やっぱこの僕は クリスマスも何の意味さえ持ちやしない

ホント馬鹿だね僕って どんなに君を想っても君と過ごせはしないのに
ホント馬鹿だね僕って 溢れかえる人込みの中で居るはずも無い君を探してしまう

仮に君に似た人が居たとしても やっぱ君じゃ無きゃ

ホント馬鹿だね僕って だから君の面影を 君の幻想を
心にそっと抱き締めながら

君の居ない 君の知らないこの街で 
叶わない ましては報われもしないだろうこの愛を
この僕は馬鹿だから 冷たい小雨が降っているこの街で 傘もささずに 
君の面影だけを 心にそっと抱(いだ)きながら 僕は君を探していた・・・
僕は馬鹿だから 居もしない 君を ましてや君との生活までをも探していた・・・ 

やっぱり僕はホント馬鹿だね 叶う可能性なんて限りなくゼロなのに
それでも僕は君との思い出を夢見て 
そして居もしないはずの君を この街でいつまでも探して居た・・・

 

+++ TOP PAGE を開く +++