黒い太陽

 


黒い太陽 それは確かに存在している それも全ての人の頭の上に心の中に
だけど誰もがその存在を認めず いや認めず以前に否定
もしくは受け入れようとはしない
だけど確かに存在するのだ その黒い太陽は

人は太陽に明るさや前向きさや正しさを求める 
そして夜空に広がる月にすら淡い優しい旋律の光を求める

けれどその黒い太陽は明るさすら無いし淡くも尊くも無い
激しく燃え盛る黒い太陽は 本物の太陽と同じくらいの激しさを誇示する

なのに誰一人その存在を認めない 受け入れない はたまた存在自体を否定する

君が幾ら否定しても君の上 もしくは君に心の中にも黒い太陽は存在している
それは僕とて同じコト 僕の心の中にも
君の心の中にも 全ての人の中にも存在する

ただそれを認めた時点で君は 
きっと君で居られなくなると思うから君はそれを必死に否定する
誰もがそんなコトに必死になっている 
だけどそんなコト自体無意味で馬鹿げていると言うコト

人がその黒い太陽を必死に否定すれば する程その脅威は猛威に変わる

黒い太陽は決して光では無いがけれど闇でも無い
中間の淡さでも無ければ曖昧で抽象的なモノでも無い
確かなモノでハッキリしたモノで しっかりした存在だ
だからこそみなその存在を素直に認めず 消し去る もしくは完全否定をしたがる

君がもしも完全に無意識の中で黒い太陽に飲み込まれてしまうその前に

僕は君にその存在を伝えなければならなかった けれどごめん

もうどうやらその必要も無くなってしまったみたいだ
この世が完全に黒い太陽が飲み込んでしまったからには
もう君の中の そして僕の中の黒い太陽は 
今のこの青空に燃え盛る太陽のように当たり前の存在になってしまったのだから・・・

 

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