静寂と鼓動

 


静寂と鼓動の中に 静寂と鼓動を超えて 僕等は存在している
静寂と鼓動を経て 僕等は尚も成長してきた
目を開けては見えぬモノ 瞳の奥の心の一番奥に共存している
君は果たして感じるコトが出来るだろうか?

延々と広がる静寂 そして坦々と鳴り響く鼓動
君は果たして気付くコトが出来るだろうか?

昨日が過去で 今日が現実で 明日が未来?

馬鹿げてる そんな既成概念を君は信じるのか?

事実と真実は違う
その違いは例えるのなら
きっとゴミ捨て場の空き缶とシンデレラのガラスの靴くらいの違いかな?

だけど誰とてその違いに気が付かない
静寂と鼓動の狭間で誰もが彷徨い続けている
所詮はみな孤独なんだ

君は雨の音を知っているかい?
雨粒がポタポタと地面に叩きつけられる音じゃないよ
雨が空中から地面に辿り着くまでの音

その音がもしも聞こえたのなら 君もきっと理解出来るはずさ

静寂と鼓動の意味が

そして他人が流す涙の意味を

研ぎ澄まされた心の中では人々の心の声が聞こえてくる
事実とは違う真実の叫び声が

きっとみんな助かりたいのだろう そしてみんな救われたいのだろう
それが建前や強がりじゃなく 真実の声なのさ

藁(わら)をも掴む思いで 必死に札束を掴もうとしている

けれど落ちる所まで 落ち切った僕には分かる 雨が最後に辿り着く場所
そして涙の行方が・・・

だけどみんなが居るその場所では分からないだろう
藁(わら)のように 札束に必死にしがみ付こうとしている限り・・・

・・・静寂と鼓動・・・

・・・生と死・・・

結局はその間でしか人は誰も生きるコトは出来やしないのさ

 

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