誘惑

 


だから僕は言ったんだ
だけどみんな大丈夫大丈夫ヤバクなったら手を引けば良いのさって
混沌と広がる闇 そして恍惚と燃え盛る太陽
どうやらこの世は
目に見えるモノが全てで 目に見えないモノは否定されているようだ

あの時君が見たと言う光は 果たしてなんだったのか

希望の光? それとも誘惑からの魔の手の煌びやかさ?

けれどそんな僕の言葉すら既にもう意味は持たない 君があの光の虜になってしまったその後では
君は神妙な面持ちで溜息を付く やっぱりもう駄目なんだねって
だけど誰もが もう だと言う前に まだ だった頃に気付いていた筈
なのに若さって言う勢いは止まらずに やがて まだ から もう に変わった時には全ては手の届かない存在になってしまっている

だから僕はあの時言ったんだ

欲望に触れた瞬間に 人はみな幸せと言う名の不幸を背負う事に誰も気が付くコトはないってね

そしてそれはいずれ君自信の全てに変わる日がきっと訪れるコトに 
そしてそれはまた目を伏せるコトは許されない現実だって言うコトに 
そうそれはまるで君が今付いた溜息のように・・・

 

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