Start line 〜初めの一歩〜


僕はもう一体どの位目を瞑っていたのだろうか・・・?
今僕はまた再びこのスタートラインに立とうとしている
もう何度も立ったこのスタートライン
けれどゴールになんて辿り着いた事なんて一度も無かった

人々は皆 僕と同じ様にこのスタートラインに立った事があるはずさ
けれど誰もが皆 卒業 結婚 退職 そして 死
それこそがゴールとでも思っているのだろうか・・・
なのだとしたならば誰もが戦(あらそ)う事など無いはず
けれど誰もが皆 この生存競争の中であがき苦しみそして蹴落とし合い
そして順位や勝者や敗北者などを決めたがる

何の為? 誰の為? 

自分の為と言うのならば誰も関係ないはず
きっと勝者と言う矛盾した世間は 俺が倒れひざまずくの待ち続けているのだろう
誠実で純粋な者だけが 世の中の矛盾と戦い敗れ けれど裁く事すら出来やしない
ただ倒れるか 染まるかのどちらかで無ければ
何処かの誰かを傷付けるだけで まるで罪人で裁かれてしまう
苦しみや悲しみなど 負の感情だけが俺を孤独にして行く
今の俺には救いの言葉や祈りの言葉なんて何一つ意味も持たずに
もうとうの昔に忘れてしまった
誰一人答を知らないのなら神ですら答をなど解かるはずなど無い
けれどこんな世の中を俺は歩いて行かなければならない

自由 平和 そして愛の為 けれど本当の理由はきっと・・・
真実と言う言葉がもしも存在するのならば きっと・・・

失望 絶望の中 俺は夢を観る
まさにそれは暗闇の中の希望の光

生きる事に意味がある訳ではなく 死ぬ事で終わる事でも無い
きっと僕は今スタートラインに立とうとしている
例えこの先に苦しみしか待ち受けていなかったとしても
例えこの先に悲しみしか待ち受けていなかったとしても
僕は今このスタートラインにまた立とうと思う
何故ならいつの日にか幸せと言うゴールがあると心から信じているのだから・・・

そしてそんな幸せと言うゴールを目指し みんなが走り続ける限り
ほら この地球が回り続けている事に気が付くはずさ・・・